環境汚染物質分解能を持つ酸化還元酵素


Lignin peroxidase

白色腐朽菌であるPhanerochaete chrysosporium由来の細胞外酵素である。
pIは3.2、至適pHは3、分子量4100Da、補欠分子族としてプロトポルフィリンW-鉄錯体を含む。
フェノール性、非フェノール性の基質の両方に作用する。
電子受容体として、過酸化水素が必要。


Manganese peroxidase

白色腐朽菌であるPhanerochaete chrysosporium由来の細胞外酵素である。
分子量4100Da、至適pHは5.0、1つのサブユニットからなる糖タンパク質で、補欠分子族としてプロトポルフィリンW-鉄錯体を含む。
フェノール性基質に作用する。
電子受容体として、過酸化水素が必要。


Laccase

白色腐朽菌であるTrametes sp.から分泌される細胞外酵素。
本研究室で使用しているLaccaseは、分子量6200Da、至適pH5.0、至適温度70℃の耐熱性に優れた酵素である。
活性中心に3種の銅イオンを含む銅タンパク質。
電子受容体として、過酸化水素は必要ではなく溶存酸素で反応が進行する。