【解説】 分子インプリント法

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 鋳型重合法の一種。機能性モノマーを用いて高分子内に標的分子の鋳型をとることにより、分子の形状や化学的性質を高分子内に記憶させるという、極めて直感的で単純な原理に基づく手法である。本法によって調製された高分子は、生体関連物質や低分子レセプターと比較して、@過酷な条件下でも安定に利用できる、A任意の用途を持たせた、天然に存在しないものを簡単に合成できる、B大量生産が容易である、などの利点を有する。

(参考文献 : 竹内俊文、蛋白質核酸酵素42(8), 1320(1997))